| name | .claude/skills/backlog-management/SKILL.md |
| description | プロダクトバックログの作成、管理、リファインメントの体系的手法。 継続的に優先順位を調整し、常に実装可能な状態を維持する バックログ管理のベストプラクティスを提供します。 📚 リソース参照: このスキルには以下のリソースが含まれています。 必要に応じて該当するリソースを参照してください: - `.claude/skills/backlog-management/resources/deep-principles.md`: DEEP原則の詳細ガイド(適切な詳細化、創発的管理、見積もり、優先順位付け) - `.claude/skills/backlog-management/templates/user-story-template.md`: As-I want-So that形式のユーザーストーリーテンプレート - `.claude/skills/backlog-management/scripts/analyze-backlog.mjs`: バックログの健全性を分析するNode.jsスクリプト |
| version | 1.0.0 |
バックログ管理スキル
概要
健全なバックログの維持により、チームが常に最も価値の高い作業に 集中できる環境を構築し、予測可能な価値提供を実現します。
いつ使うか
- プロダクトバックログの初期構築
- 定期的なバックログリファインメント
- スプリント計画の準備
- 技術的負債の管理
- ステークホルダー要求の整理
バックログの構造
階層モデル
Theme (テーマ)
↓
Initiative (イニシアチブ)
↓
Epic (エピック)
↓
User Story (ユーザーストーリー)
↓
Task/Sub-task (タスク)
DEEP原則
Detailed appropriately(適切に詳細化)
Now (次の1-2スプリント):
- 完全に詳細化
- 受け入れ基準明確
- 見積もり完了
Next (2-4スプリント先):
- 概要レベルで理解
- 大まかな見積もり
Later (それ以降):
- アイデアレベル
- 相対的なサイズ感のみ
Estimated(見積もり済み)
詳細度に応じた見積もり:
- エピック: T-Shirt Size (XL, L, M, S)
- ストーリー: ストーリーポイント (1-13)
- タスク: 時間 (1-8h)
Emergent(創発的)
継続的な進化:
- 新規アイテムの追加
- 既存アイテムの更新
- 不要アイテムの削除
- 優先順位の調整
Prioritized(優先順位付け)
価値による並び順:
- ビジネス価値
- リスク削減
- 技術的依存
- 学習機会
バックログリファインメント
定期的なセッション
頻度: 週1-2回
時間: スプリント容量の10%
参加者:
- プロダクトオーナー(必須)
- 開発チーム代表(必須)
- スクラムマスター(推奨)
- ステークホルダー(必要時)
リファインメント活動
アイテムの詳細化
プロセス:
1. ストーリーの説明
2. 質疑応答
3. 受け入れ基準の定義
4. 技術的考慮事項の追加
5. 依存関係の確認
分割と統合
分割が必要な場合:
- 13ポイント超のストーリー
- 複数の価値提供
- 異なるペルソナ
- 技術的に分離可能
統合が有効な場合:
- 1ポイント未満の細かい作業
- 強い依存関係
- 同一機能の複数側面
受け入れ基準の定義
Given-When-Thenフォーマット:
Given [前提条件/初期状態]
When [実行するアクション]
Then [期待される結果]
例:
Given ユーザーがログイン済み
When プロフィール編集ボタンをクリック
Then 編集フォームが表示され、現在の情報が入力済み
Definition of Ready
ストーリーが「Ready」の条件:
□ ユーザー価値が明確
□ 受け入れ基準が定義済み
□ 見積もり完了
□ 依存関係が解決済み
□ テスト方法が明確
□ 1スプリントで完了可能
バックログパターン
機能バックログ
構成:
- 新機能: 60-70%
- 改善: 20-30%
- バグ修正: 5-10%
- 技術的負債: 5-10%
管理方法:
- ユーザー価値で優先順位付け
- エピック単位で進捗管理
- フィーチャートグルで制御
技術バックログ
カテゴリー:
- アーキテクチャ改善
- パフォーマンス最適化
- セキュリティ強化
- 技術的負債返済
- ツール/インフラ更新
バランス:
- 各スプリントに20%割当
- 四半期ごとに負債スプリント
- リスクベースで優先順位付け
実験バックログ
構成:
- A/Bテスト
- プロトタイプ
- 概念実証(PoC)
- 市場検証
管理:
- 仮説駆動
- 学習目標明確化
- タイムボックス設定
- 結果の測定と判断
バックログメトリクス
健全性指標
バックログ年齢:
- 平均年齢 < 3ヶ月(健全)
- 最古アイテム < 6ヶ月
- 定期的な棚卸し実施
Ready率:
- 次2スプリント分: 100%
- 次3-4スプリント: 50%以上
- それ以降: 概要レベル
バックログサイズ:
- 3-6ヶ月分の作業量
- 大きすぎると管理困難
- 小さすぎると計画困難
フロー効率
サイクルタイム分布:
- Small (1-3pt): 1-3日
- Medium (5-8pt): 3-5日
- Large (13pt): 5-10日
スループット:
- 週あたりの完了アイテム数
- トレンドの監視
- ボトルネックの特定
ツールと自動化
バックログ管理ツール
基本機能:
- 階層構造サポート
- ドラッグ&ドロップ
- フィルタリング/検索
- 一括編集
- 履歴追跡
推奨ツール:
- Jira
- Azure DevOps
- Linear
- Shortcut
- Trello (簡易版)
自動化ルール
automation_rules:
stale_items:
condition: age > 6_months
action: flag_for_review
large_stories:
condition: points > 13
action: prompt_for_split
missing_criteria:
condition: acceptance_criteria.empty?
action: block_from_sprint
dependency_check:
condition: has_blocked_by
action: verify_dependency_ready
バックログ整理術
定期的な棚卸し
四半期レビュー:
1. 全アイテムの妥当性確認
2. 陳腐化したアイテムの削除
3. 優先順位の大幅見直し
4. 新規テーマの追加
判断基準:
- まだ必要か?
- 価値は変わっていないか?
- もっと良い方法はないか?
- 他と統合できないか?
アイテムのライフサイクル
Idea → Evaluated → Ready → In Progress → Done → Archived
各ステージの期限:
- Idea: 最大1ヶ月
- Evaluated: 最大3ヶ月
- Ready: 最大2スプリント
- In Progress: 1スプリント
- Done: 即座にアーカイブ
コミュニケーション
ステークホルダー向け
バックログビュー:
- ロードマップビュー(時系列)
- テーマ別ビュー(カテゴリー)
- 進捗ビュー(完了率)
更新通知:
- 重要度変更
- 新規エピック追加
- スケジュール変更
- ブロッカー発生
チーム向け
Sprint Planning向け:
- Readyアイテムリスト
- 依存関係マップ
- 技術的考慮事項
- リスクと前提条件
Daily Scrum向け:
- 進行中アイテム
- ブロッカー
- 次の優先アイテム
アンチパターンと対策
巨大バックログ
症状: 1000+アイテム、管理不能 対策: 定期的な棚卸し、アーカイブ活用
ゾンビストーリー
症状: 何スプリントも残り続ける 対策: 期限設定、自動アーカイブ
詳細化不足
症状: スプリント開始時に混乱 対策: Definition of Ready徹底
技術タスクの混入
症状: ユーザー価値が不明確 対策: 別バックログ or サブタスク化
チェックリスト
日次確認
- ブロッカーは解決されているか
- 新規要求は記録されているか
- 進行中アイテムは更新されているか
週次確認
- リファインメントセッション実施
- 次スプリントの準備状況
- メトリクスの確認
月次確認
- バックログ健全性レビュー
- 優先順位の大幅見直し
- ステークホルダー同期
関連スキル
.claude/skills/user-story-mapping/SKILL.md- ストーリー作成.claude/skills/prioritization-frameworks/SKILL.md- 優先順位付け.claude/skills/estimation-techniques/SKILL.md- 見積もり.claude/skills/agile-project-management/SKILL.md- スプリント計画